ベートーヴェン ピアノソナタ第8番 悲愴 の場合
試してみてください。いかがでしょうか?他にも工夫の仕方があると思います。ご意見ご感想募集中。
①出だしの前に一拍休符を感じる。この休符は『止まった』休符であり音の出だしのためにパワーをためておく。
②和音を弾いてから2拍目の頭に向かってクレッシェンドを感じる。そしてそのあとすぐに
subito P(スビトピアノ)にする。
③ここの休符はsubito
f(スビトフォルテ)
④は②と同じ
ピアノの音は減衰しますが、それでもクレッシェンドを考えることにより、次の瞬間の緊張感が増します。長い音にクレッシェンドを書くことはベートーヴェンやシューマン、そのほかの作曲家にも見られます。おそらく「音楽の緊張感」をどのように運んでいくかを考えていたのだと思います。
また、休符をどのように感じるかによって、音も変わってきます。曲の中に出てくる休符、曲の始まる前にあるだろう休符についてももっともっと意識を向けるといいと思います。先程のバラード2番のように、聴衆に休符の意味が伝わると思います。